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KPI設計とダッシュボード活用 |導入編:押さえるべき3つの重要ポイントを解説


数字がプロジェクトを動かし始めるのはいつか。

KPIを定義しただけでは、プロジェクトは前に進みません。


本当に動き出すのは、測定方法が整い、ダッシュボードが正しく機能し始めた瞬間です。


成功に直結する3つの重要ポイントを成功に直結する3つの重要ポイントを徹底解説徹底解説

本稿では、成功に直結する 3つの重要ポイント をわかりやすく解説します。


導入フェーズで最も大切なのは、単に数字を集める仕組みをつくることではありません。


数字が意思決定に活用される状態をつくること。ここを誤ると、ダッシュボードはすぐに、ただの「数字の墓場」になってしまいます。


1ページ目:測定方法の設計

数字がプロジェクトを動かし始める瞬間

KPIを定義しただけでは、プロジェクトは動きません。


数字が実際に動き出すのは、測定方法が設計され、データが正しく流れ始めた瞬間です。


導入フェーズで最初に向き合うべきは、どのデータを、どこから取得するのか。


■ データソースの明確化

Redmine、BIツール、Excel、複数のデータソースが混在するプロジェクトは珍しくありません。


しかし、データソースが曖昧なままでは、

  • 数字が揃わない

  • 分析が歪む

  • 意思決定が迷走する


だからこそPMOは、最初に公式データソースを決める必要があります。

  • この指標は Redmine

  • この数字は BIツール

  • この情報は Excel


線引きが明確になった瞬間、数字は初めて“信頼できる情報”になります。


■ 測定頻度の定義

週次なのか、月次なのか、日次なのか。


頻度が曖昧だと、数字はすぐに古くなり、誰も見なくなります。

  • 週次 → 改善スピードが上がる

  • 月次 → 全体の傾向が見える

  • 日次 → 変化が鮮明に見える


更新され続ける数字こそが、プロジェクトを前に進める燃料です。


■ 測定責任者の設定

数字は、誰かが責任を持って更新しなければ止まります。

  • 誰が

  • どの指標を

  • いつ更新するのか


これを明確にした瞬間、数字は管理されるものから、運用されるものへ変わります。


2ページ目:ダッシュボード設計の基本

数字が現場を動かし始める瞬間

ダッシュボードは、数字を並べるための画面ではありません。


数字が現場を動かし始めるための仕組みです。

そのために必要なのが、ダッシュボード設計の三つの基本。


■ ① 色分けで直感的に把握する

赤・黄・緑の3色は、ダッシュボードの共通言語。

  • 赤 → 危険

  • 黄 → 注意

  • 緑 → 順調


色分けが明確になった瞬間、数字は判断できる情報に変わります。


■ ② トレンド表示で改善/悪化を見える化

単月の数字だけでは判断できません。本当に知りたいのは、

  • 改善しているのか

  • 悪化しているのか

  • 横ばいなのか


折れ線グラフやスパークラインでトレンドを可視化すると、


数字は点から線へ変わり、未来の兆しが見えるようになります。


■ ③ アラート設定で早期対応を可能にする

アラートは、測定責任者の役割をシステムに組み込む行為。

  • 閾値を超えたら通知

  • 進捗遅延でアラート

  • 品質低下で関係者に共有


問題が大きくなる前に気づける。

対応が遅れる前に動ける。

アラートは、現場の早期警報システムです。


3ページ目:共有とレビューの仕組み

数字がチームを動かし始める瞬間

数字は、ただ測るだけでは意味を持ちません。

共有され、対話が生まれた瞬間に力を発揮します。


■ 週次レビューでチームの共通認識をつくる

週に一度、同じ数字を見ることで、

  • 判断基準が揃う

  • 課題が明確になる

  • 改善の議論が自然に生まれる


数字は個人の感覚ではなく、チームの事実になります。


■ 経営層への報告に活用する

ダッシュボードは現場だけのものではありません。

  • 進捗

  • リスク

  • 改善の兆し


これらを数字で示すことで、報告は説明から、意思決定の材料へ変わります。


■ KPIを監視ではなく対話の材料にする

KPIは監視のためのものではありません。本来の役割は、対話を生み出すこと

  • なぜこの数字なのか

  • 背景は何か

  • 次に何を打つべきか


数字を責めるのではなく、数字を起点に未来を考える。


この姿勢が根づいたとき、プロジェクトは前へ進み始めます。


4ページ目:実例紹介

数字が成果へつながったPMO案件

PMOの価値は、仕組みを整えることではありません。


数字が動き、成果として表れたときに初めてPMOが効いたと言えます。

ここでは三つの実例を紹介します。


■ 納期遵守率95%を達成したプロジェクト

課題:遅延に気づくのが遅い


対応:

  • データソース統一

  • 週次レビュー導入

  • 遅延兆候アラート


結果:納期遵守率 70%台 → 95%へ改善


■ 不良率40%削減を実現したプロジェクト

課題:原因分析が属人的


対応:

  • 不良発生ポイントのデータ化

  • 工程別トレンド可視化

  • 改善効果測定


結果:不良率 40%削減


■ ROIが改善したプロジェクト

課題:工数のムダが見えない


対応:

  • 工数の可視化

  • ムダ作業の特定

  • 改善施策の効果測定


結果:ROIが自然と改善


5ページ目:導入時の課題と対処法

数字がまだ動き出さない理由

導入初期に必ず現れる三つの課題と対処法を整理します。


■ 課題① KPIが多すぎて管理不能

対処:KPIを減らすのではなく選び直す


■ 課題② 測定方法が曖昧で信頼性が低下

対処:測定方法を仕様書レベルで明確化


■ 課題③ ダッシュボードが飾りになる

対処:使う場に組み込む(週次レビュー・経営報告・改善会議)


次回:定着フェーズ

改善サイクルと持続的運用へ

導入フェーズで整えた仕組みは、使われ続けて初めて価値を生みます。


次回は、

  • 改善サイクルを止めない仕組み

  • 数字を現場に根づかせる運用

  • プロジェクトを継続的に強くする方法


仕組みが成果に変わる瞬間を深掘りします。




 
 
 

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