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再生請負人が見た PMO交代が頻発する案件

6 分前
読了時間: 7分

はじめに

この記事は、実際に私が参画した炎上プロジェクトをもとに、

PMO交代が頻発する案件の本当の原因について解説します。


PMOが短期間で交代する案件があります。しかし私が見てきた案件では、本当の問題はPMOではありませんでした。

まずはこちらの動画をご覧ください。


関連動画

▶ PMO交代が頻発する案件 10/11公開予定

PMOが何度も交代する。それでも状況は変わらない。 そんな案件を見たことはありませんか。


PMOを入れれば解決するという誤解


炎上案件ではよくあります。PMOを追加投入します。

経験者をアサインします。体制を強化します。


しかし状況は変わらない。

数か月後。また別のPMOがやって来る。

そして状況は変わらない。なぜでしょうか。

PMOは魔法使いではないからです。


PMOが最初に壊れる理由


PMO交代が頻発する案件には特徴があります。最初に壊れるのはスケジュールではありません。人です。

最初は改善しようとします。

  • 課題を整理する。

  • 会議を設定する。

  • 関係者へ連絡する。

しかし誰も決めない。


課題も動かない。責任者も反応しない。そしてPMOだけが疲弊していく。

結果として、PMOを交代させようとなるのです。


私は何度も見てきました。PMOが辞める案件は、PMOが悪いのではありません。

組織がPMOを消耗品として扱っているのです。


PMOは問題を解決できない


誤解している人が多いのですが、PMOはプロジェクトマネージャーではありません。

PMOは、

  • 課題を整理する

  • 進捗を可視化する

  • リスクを管理する

  • 会議を運営する

ことはできます。


しかし、意思決定はできません。

決めるのは組織です。責任者です。

だから、決められない組織にPMOを何人投入しても改善しません。



なぜ私が呼ばれたのか


なぜ私が呼ばれたのか。その案件には既にPMOがいました。

課題管理表もありました。ベンダーも揃っていました。


それでも状況は改善しない。そこで、PMOを増やすのではなく、プロジェクトを立て直せる人材が必要だ。

そう判断され、私が参画することになりました。実際に現場へ入ると、問題は想像以上でした。



私が参画した案件


以前参画した案件もそうでした。PMOが次々と交代していました。

  • 会議は毎日ある。

  • 進捗資料も大量にある。

  • 課題管理表も存在する。

なのに何も進まない。

そこで私は最初に考えました。PMOが問題ではないと。



課題管理表だけ立派な案件


炎上案件でよく見る光景があります。課題管理表だけが立派な案件です。

課題件数は100件。更新日も最新。色分けもされている。

しかし、

  • 解決されていない。

  • 誰も対応しない。

  • 誰も決めない。

つまり、

管理しているだけです。課題管理は目的ではありません。課題解決が目的です。

この違いを理解していない案件ほど長く苦しみます。



現場で起きていたこと


よく見ると、次のような状態でした。

  • 責任者が決めない

  • 課題が放置される

  • ベンダー同士が牽制する

  • 承認が下りない

  • 問題がエスカレーションされない

つまり、組織が機能していない。

しかし現場は、PMOを交代させようとしていたのです。



私が最初にやったこと


参画初日。最初に確認したのは、進捗率ではありません。

確認したのは、

  • 課題管理表

  • 承認ルート

  • エスカレーションルート

  • 意思決定者

  • 責任分界点

です。なぜなら、炎上案件を止めるのは技術ではなく、組織だからです。



1週間で鎮火


私が最初にやった仕事は、資料作成ではありません。

会議を増やすことでもありません。やったことは、止まっている課題を動かすことです。

  • 誰が決めるのか

  • いつ決めるのか

  • 誰が対応するのか

を明確にした。すると状況が変わり始めます。


1週間後。案件は鎮火。

少なくとも燃え広がる状態ではなくなりました。



鎮火と再建は違う


ここが重要です。

炎上案件には、二つのフェーズがあります。


第1フェーズ

鎮火


第2フェーズ

再建


多くの案件は、鎮火だけを行います。

だから再発する。本当に必要なのは、再建です。



会議が増える案件は危険


炎上案件では、会議が増えます。

  • 毎日会議。

  • 進捗会議。

  • 課題会議。

  • 対策会議。

  • エスカレーション会議。

しかし状況は改善しない。なぜでしょうか。


決める会議ではなく、報告する会議だからです。

私は参画すると、会議の数より、意思決定の数を見ます。


会議が多いことは問題ではありません。

決定事項が少ないことが問題なのです。



全て同時並行だった


その案件では、

  • 課題解決

  • ベンダー調整

  • 体制見直し

  • 会議改革

  • 承認フロー整理

を同時に実施しました。


順番にやっている時間はありません。

炎上案件はスピード勝負です。



3週間後には別プロジェクトだった


現場の空気が変わりました。課題が放置されなくなる。承認待ちが減る。

会議で意思決定される。ベンダー間の責任なすり付けも減る。


特別な仕組みを入れたわけではありません。やったことはシンプルです。

  • 誰が決めるのか。

  • 誰が対応するのか。

  • いつまでにやるのか。


を明確にしただけです。しかし、それができていない案件は少なくありません。

プロジェクト再建とは、特別な魔法ではありません。当たり前を当たり前に機能させることです。



PMO交代が頻発する案件の本当の原因


私が見てきた案件では、本当の原因はPMOではありませんでした。

共通していたのは、

  • 意思決定が遅い

  • 課題を放置する

  • 責任者が逃げる

  • ベンダー任せ

  • 誰もオーナーシップを持たない

ことです。だからPMOを何人入れても変わらない。



再生請負人が見る危険信号


私には危険信号があります。それは、

  • 対応中

  • 確認中

  • 調整中

  • 検討中

という言葉です。


もちろん必要な場合もあります。しかし、課題管理表の大半がこの状態なら危険です。

なぜなら、誰も終わらせていないからです。


炎上案件では、進捗率よりも、未解決課題の状態を見た方が正確です。



再生請負人が最初に見るもの


私は案件に入った時、最初に進捗率を見ません。

最初に確認するのは、

  • 課題管理表

  • 承認ルート

  • ベンダー体制

  • 組織図

  • 意思決定者

です。なぜなら、プロジェクトを止めるのは技術ではないからです。



再生請負人の流儀


私はいつもこう考えています。

  • 問題を見るな、原因を見ろ


PMO交代は問題です。しかし原因ではありません。原因は、組織です。


PMOを交代させる前に確認すべきこと


PMO交代が検討されたら、私は必ず確認します。本当にPMOが問題なのか。

それとも、組織が機能していないのか。


PMOは、課題を整理できます。進捗も可視化できます。

しかし、意思決定はできません。


PMOを交代させる前に、

  • 責任者は決断しているか。

  • 課題は放置されていないか。

  • 組織は機能しているか。


まずそこを確認するべきです。原因を変えなければ、結果は変わりません。



まとめ


PMO交代が頻発する案件。それはPMOの問題ではありません。

本当の問題は、

  • 意思決定の遅れ

  • 放置された課題

  • 曖昧な責任

  • 機能しない組織

です。


私が参画した案件では、1週間で鎮火。

3週間で別プロジェクトのように変化しました。プロジェクトは変われます。


しかし、人を入れ替えるだけでは変わりません。

徹底的に改善することで、プロジェクトは生まれ変わるのです。


私はPMO交代が頻発する案件を見ると、PMOを疑いません。組織を疑います。

  • 人を入れ替えても変わらない。

  • 課題管理表を作り直しても変わらない。

  • 会議を増やしても変わらない。

変えるべきなのは、意思決定の仕組みです。


だから私は、問題を見るのではなく、原因を見る。

これが再生請負人の流儀です。


もし現在のプロジェクトに不安を感じているのであれば、一度危険度診断をご活用ください。


また、軽度の課題についてはPMO講座もご活用いただけます。


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