PMO全体像|PMOとは何か
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更新日:1 日前
「PMOを導入したい。」
「PMOを入れているのに成果が出ない。」
「そもそもPMOって何をする組織なのですか。」
プロジェクト支援の現場で、よく聞かれる言葉です。
PMOという言葉は広く知られるようになりました。 しかし、その役割を正しく理解している組織は意外と多くありません。
進捗管理、会議運営、議事録を作る部署。
そんなイメージを持たれていることもあります。
しかし、本来のPMOはそれだけではありません。
今回は、PMO全体像シリーズの総まとめとして、PMOの本質についてお話しします。
PMOとは何か
PMOとは「Project Management Office」の略です。
日本ではプロジェクト管理支援組織として知られています。
ただし、PMOにもさまざまな形があります。
単一プロジェクトを支援する「プロジェクトPMO」
複数案件を横断管理する「部門PMO」
全社改善を推進する「EPMO(Enterprise PMO)」
などです。
重要なのは名称ではありません。
プロジェクト成功率を高める仕組みを作ること。
それがPMOの本質です。
プロジェクトには必ず問題が発生します。
スケジュール遅延。品質問題。要件変更。
リソース不足。
こうした問題を個人の力だけで解決し続けることは困難です。
だからこそPMOが必要になります。
PMOは管理部門ではない
多くの人はPMOを管理組織だと考えています。
進捗を確認する。課題を管理する。会議を開催する。
もちろんこれらもPMOの仕事です。
しかし、それだけならPMOの価値は限定的です。
PMOの本当の役割は、
問題を見える化する
意思決定を支援する
改善を促進する
成功パターンを仕組みに変える
ことです。
つまり、
管理することが目的ではなく、成功する組織を作ることが目的
なのです。
PMとPMOの違い
PMとPMOは混同されることがあります。
しかし役割はまったく異なります。
PM(プロジェクトマネージャー)
プロジェクトの責任者です。
目標を達成する
メンバーを指揮する
意思決定する
成果を出す
ことが求められます。
まさに現場の指揮官です。
PMO
PMを支援する組織です。
情報を整理する
プロセスを整備する
リスクを見える化する
管理を仕組み化する
役割を持ちます。
戦場で戦うのがPM。その後方で作戦を支えるのがPMOです。
両者が機能して初めてプロジェクトは安定します。
PMOの役割は3つ
PMOの役割は大きく3つあります。
しかし重要なのは、これら3つを個別に実施することではありません。
統制・支援・指導を通じて、組織の成功パターンを仕組みに変えること。
それこそがPMOの存在意義です。
1. 統制(Governance)
プロジェクトを正しい方向へ導く役割です。
管理ルールの整備
品質管理
リスク管理
ガバナンス強化
を行います。プロジェクトの暴走を防ぐ役割です。
2. 支援(Support)
プロジェクトを成功させるための支援です。
スケジュール管理支援
課題管理支援
ステークホルダー調整
PM支援
などを行います。現場が成果を出せるように支える役割です。
3. 指導(Coaching)
PMOの価値が最も発揮される領域です。
プロジェクト運営改善
管理手法導入
人材育成
組織力向上
を行います。単なる管理者ではなく、組織を成長させる存在です。
なぜ今PMOが必要なのか
近年、PMOの重要性はますます高まっています。
理由は3つあります。
プロジェクトの複雑化
システム開発だけでなく、
DX推進
業務改革
クラウド移行
など複雑なプロジェクトが増えています。
スピード変化への対応
アジャイル開発やDX推進では、
変化への迅速な対応が求められます。個人の経験だけでは対応しきれません。
見える化の必要性
経営層は、
進捗
課題
リスク
を早期に把握したいと考えています。その橋渡し役となるのがPMOです。
なぜ同じ失敗を繰り返すのか
多くの組織では、同じ問題が何度も発生します。
なぜでしょうか。理由は単純です。
失敗が共有されないからです。
プロジェクトごとに運営方法が違う。
成功も失敗も担当者の経験だけで終わる。
ノウハウが組織に蓄積されない。
その結果、同じ失敗が繰り返されます。
PMOは、個人の知識を組織の知識へ変える役割を担います。
プロジェクト成功率を上げる方法
成功率を上げる方法もシンプルです。成功を個人の経験で終わらせないことです。
成功したプロジェクトには、必ず成功パターンがあります。
効率的な進め方
有効な会議運営
適切なリスク管理
効果的な意思決定
これらを標準化し、誰でも再現できる状態にする。
それがPMOの役割です。
PMO成熟度という考え方
PMOには成熟度があります。
レベル1:個別対応
問題が起きるたびに対応する状態です。場当たり的な運営が中心です。
レベル2:標準化
管理ルールやプロセスが整備されます。再現性が生まれます。
レベル3:最適化
組織全体が継続的に改善します。改善が文化になります。
PMOが目指すべき姿はこのレベル3です。
PMOの理想形
私はPMO支援を行う際に、いつも考えることがあります。 それは、
「PMOがいなくなったらどうなるか」
ということです。
PMOがいるから回る、改善できる、意思決定できる。
それでは不十分です。
本当に目指すべきなのは、
自ら問題を発見できる
自ら意思決定できる
自ら改善できる
組織です。
つまり、
PMOがいなくても回る組織です。
PMO全体像まとめ
PMOは進捗管理をする部署ではありません。会議を運営する部署でもありません。
PMOとは、プロジェクトを成功へ導く仕組みそのものです。
統制する。支援する。指導する。
失敗を組織の学びへ変える。
成功を再現できる仕組みに変える。
そして最終的には、
組織が自ら考え、自ら改善し、自ら前進できる状態を作る。
それがPMOの本当の使命です。
PMOを「管理組織」と考える会社と、「組織を強くする存在」と考える会社。
数年後、その差は大きな違いとなって現れるでしょう。
ショート動画
【PMO全体像】#1 PMOとは何か
【PMO全体像】#2 PMとPMOの違い
【PMO全体像】#5 なぜ今PMOが必要か
【PMO全体像】#6 なぜ同じ失敗を繰り返すのか
【PMO全体像】#7 プロジェクト成功率を上げる方法
【PMO全体像】#8 PMOが失敗する理由
【PMO全体像】#3 PMOの役割は3つ
【PMO全体像】#9 PMO成熟度モデル
【PMO全体像】#10 PMO全体像まとめ
再生請負人として
私たちは単なるプロジェクト管理会社ではありません。
崩壊しかけたプロジェクトを再生するために存在しています。
もし現在のプロジェクトに不安を感じているのであれば、一度危険度診断をご活用ください。
また、軽度の課題についてはPMO講座もご活用いただけます。
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