ベンダー管理しているのに炎上する会社の共通点
- 13 時間前
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なぜ管理しているのにプロジェクトは崩壊するのか
再生請負人#2 炎上案件は突然起きない
はじめに
再建案件でよく聞く言葉があります。「ベンダー管理はちゃんとやっています」
実際に現場を見ると、
進捗管理表がある
課題管理表がある
定例会議がある
報告書も作られている
管理は行われています。
それでも炎上している。納期は遅れる。品質問題は発生する。なぜでしょうか。
再生請負人として数多くのプロジェクト再建に携わってきましたが、炎上案件には共通点があります。
ベンダー管理とベンダーコントロールを同じものだと思っているのです。
ベンダー管理とは何か
まず整理しておきましょう。ベンダー管理とは、ベンダーの成果物や活動を管理することです。
例えば、
契約管理
進捗管理
コスト管理
品質管理
成果物管理
です。
どれも重要です。しかし、再建案件で分かることがあります。
管理ができていても、プロジェクトは炎上します。
なぜ炎上するのか
ベンダー管理ができているのに炎上する案件には、ある特徴があります。
それは、誰もプロジェクト全体を見ていないことです。
営業は営業の仕事をしている。PMはPMの仕事をしている。ベンダーは契約範囲を守っている。
PMOは会議を回している。全員仕事をしている。しかし、プロジェクトは前に進まない。
ベンダー管理とベンダーコントロールは別物
再生請負人#3 PMOを入れても失敗する会社
ここが大きな違いです。ベンダー管理は、ベンダーを見る活動です。
ベンダーコントロールは、プロジェクト全体を動かす活動です。
例えば、
誰が意思決定するのか
誰が責任を持つのか
課題を誰が解決するのか
情報はどこまで共有するのか
こうした仕組みを機能させることがベンダーコントロールです。
再建案件で本当に起きていること
ある案件では、
PMOがいる
週次会議がある
管理資料もある
それでも炎上していました。
理由は単純です。課題が発生した時、全員がこう言ったのです。
「それは私の担当ではありません」
発注者はベンダーを見る。ベンダーは契約を見る。PMOは資料を見る。
誰もプロジェクトを見ていませんでした。
責任の空白が発生する
これが最も危険です。炎上案件では、責任者がいないわけではありません。責任者はいます。
しかし、責任を持つ人がいません。一見すると矛盾しています。しかし実際の現場では頻繁に起きています。
例えば、課題が発生すると、
発注者はベンダー待ち
ベンダーは回答待ち
PMは調整中
PMOは確認中
になる。
結果として、誰も動かない。
ベンダーが悪いのか
再生請負人#4 問題ではなく、原因を見る
炎上案件では、必ずと言っていいほど、「ベンダーが悪い」という話になります。
しかし再建案件では、本当にベンダーだけが原因だった案件はほとんどありません。
多くの場合、ベンダーが悪いのではありません。そうならざるを得ない構造が存在しています。
だから再生請負人は、人ではなく構造を見るのです。
管理を強化すると悪化することもある
多くの企業は、炎上すると管理を強化します。
会議を増やす
報告書を増やす
承認を増やす
しかし、それで改善した案件を私はほとんど見ていません。
なぜなら、管理が増えるほど意思決定が遅くなるからです。すると、
課題解決が遅れる
現場が疲弊する
ベンダーとの関係が悪化する
という悪循環に入ります。
再生請負人が見るポイント
再生請負人#5 責任者が決断できない会社
私たちは最初にベンダーを見ません。まず確認するのは、
誰が決めるのか
誰が課題を管理するのか
情報はどこで止まるのか
誰が最終責任を持つのか
です。
なぜなら、炎上案件で壊れているのはベンダーではなく、意思決定の仕組みだからです。
ベンダーコントロールを再生する
再生請負人#7 鎮火後2週間で健全化
再建案件で最初にやることは、ベンダーを変えることではありません。まず構造を変えます。
責任分界点を整理する
意思決定者を明確にする
課題解決の流れを作る
情報共有を正常化する
すると、同じベンダーでもプロジェクトが動き始めます。これが再生です。
ベンダー管理しているのに炎上する会社の共通点
まとめると、炎上する会社には共通点があります。
ベンダー管理とベンダーコントロールを混同している
誰もプロジェクト全体を見ていない
責任の空白が発生している
問題より人を責めている
管理強化で解決しようとしている
まとめ
ベンダー管理は重要です。しかし、ベンダー管理だけではプロジェクトは成功しません。
プロジェクトを成功させるために必要なのは、ベンダーを管理することではなく、
プロジェクトを機能させることです。
そして炎上案件で壊れているのは、管理ではなくコントロールです。
再生請負人の仕事は、ベンダーを監視することではありません。
プロジェクトを動かす仕組みを再生することなのです。
再生請負人として
私たちは単なるプロジェクト管理会社ではありません。
崩壊しかけたプロジェクトを再生するために存在しています。
もし現在のプロジェクトに、
・ベンダーとの関係が悪化している
・課題はあるのに誰も動かない
・会議は多いのに決まらない
・責任の所在が曖昧になっている
・炎上の兆候を感じている
といった状態が見られるのであれば、早めの対策をおすすめします。
問題が表面化する前の介入ほど、再建の選択肢は広がります。
また、軽度の課題についてはPMO講座もご活用いただけます。
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