炎上プロジェクト再建とは?炎上案件を立て直すために本当に必要なこと
- 3 時間前
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「炎上プロジェクトを立て直してください。」
これまで私は、多くの炎上案件や遅延案件、品質問題を抱えたプロジェクトの再建に携わってきました。
納期が見えない。ベンダー同士が対立している。課題は山積み。
現場は疲弊している。責任者も決断できない。そんな状況からスタートした案件も少なくありません。
しかし、その中で分かったことがあります。
炎上プロジェクトは再建できます。
ただし、気合いや根性では再建できません。本当に必要なのは、
原因を特定し、組織を正常な状態へ戻すことです。
炎上プロジェクト再建とは
炎上プロジェクト再建とは、単に遅れたスケジュールを取り戻すことではありません。
要員を追加することでもありません。残業を増やすことでもありません。
本質は、プロジェクトが正常に機能しなくなった原因を特定し、再び機能する状態へ戻すことです。
炎上案件では、
進捗報告と実態が違う
課題管理が形骸化している
品質問題が増加している
ベンダー同士が対立している
責任者が決断できない
現場が疲弊している
という状態がよく見られます。
しかし、これらは原因ではありません。結果です。
再建では、まず原因を見つけるところから始まります。
炎上プロジェクト再建で知っておきたい前兆
「突然炎上しました」多くの人は言います。しかし実際には違います。
炎上案件に突然起きたものはありません。必ず前兆があります。
例えば、
進捗が見えなくなる
報告が曖昧になる
リスク共有が減る
課題が放置される
会議で本音が出なくなる
こうした小さな異常が積み重なった結果として炎上が起きます。本当に危険なのは、
問題が発生したことではありません。気付くのが遅かったことです。
▶ 再生請負人#2 炎上案件は突然起きない
▶ 炎上案件には前兆がある
▶ 再生請負人の流儀#2 炎上案件は突然起きない
問題ではなく原因を見る
炎上案件で最も多い失敗は、問題に対策してしまうことです。
納期が遅れた。だから会議を増やす。品質が悪い。だからレビューを増やす。
課題が減らない。だから管理表を増やす。
しかし改善しません。なぜなら、問題を見ているからです。
本当に見るべきものは、原因です。
なぜ遅れたのか。なぜ品質が悪化したのか。なぜ同じ問題が繰り返されるのか。
原因が変わらなければ、問題は形を変えて再発します。
▶ 問題ではなく原因を見ろ
▶ 会議を増やしても解決しない
▶ 問題が分かっていても解決できない会社
炎上プロジェクト再建の進め方
私たちは通常、次の3ステップで再建を進めます。
STEP1 現状把握
まず確認するのは、
WBS
課題管理表
リスク管理表
ベンダー体制
意思決定ルート
です。
多くの炎上案件では、問題が多いのではありません。
何が問題なのか分からなくなっています。
だから最初に行うのは、問題解決ではなく現状把握です。
▶ 誰も本当のことを言わない案件
▶ ベンダー責任者を3回呼び出したことがあります
STEP2 鎮火
現状を把握したら、最優先課題から対応します。
ここで大切なのは、すべてを同時に改善しないことです。
まずは、
プロジェクトを止めない
品質低下を止める
納期影響を最小化する
ことに集中します。
私はこれを「鎮火」と呼んでいます。
▶ 炎上案件に魔法はない
▶ 原因が分かれば鎮火できる
▶ 2週間で鎮火する方法
STEP3 健全化
炎上案件は、火を消しただけでは終わりません。
再発を防ぐために、仕組みそのものを改善します。
例えば、
意思決定ルートの明確化
課題管理の定着
役割と責任の整理
ベンダー統制の強化
を行います。
私はよく、
「鎮火は応急処置健全化は体質改善」
とお話ししています。
▶ 鎮火は応急処置
▶ 二度と燃えない状態を作る
▶ 鎮火後2週間で健全化
PMOを入れても失敗する会社がある
よく聞かれます。「PMOを入れれば改善しますか?」
答えは、必ずしも改善しません。
PMOは魔法使いではありません。
問題を見える化する。リスクを共有する。意思決定を支援する。それが役割です。
しかし、決断するのは組織です。行動するのは現場です。問題が見えているのに動かない。
課題が分かっているのに変えない。その状態では改善できません。
▶ PMOは魔法使いではない
▶ PMOを入れても崩れる会社
▶ PMOを入れても失敗する会社
責任者が決断できない会社
炎上案件では、責任者が決断できない状態によく遭遇します。
しかし、責任者だけが悪いわけではありません。
情報が整理されていない
リスクが見えない
意見がまとまらない
判断材料が不足している
そんな状態では誰でも決断できません。
プロジェクトを止めるのは、問題ではありません。
決断できない状態です。
▶ PMが決めない案件
▶ 決断できない組織は炎上する
▶ プロジェクトを止めるのは問題ではない
▶ 責任者が決断できない会社
炎上プロジェクト再建でよくある誤解
人を増やせば解決する
原因が分からない状態で人を増やすと、むしろ混乱します。
会議を増やせば解決する
決断しない会議は問題を増やすだけです。
PMOを入れれば解決する
PMOは支援者であり、魔法使いではありません。
遅延理由を説明すれば解決する
必要なのは説明ではなく改善です。
再建は孤独な仕事
再建現場では歓迎されるとは限りません。問題を指摘する。
改善を求める。責任を明確にする。
その結果、反発されることもあります。
しかし、空気を守ってもプロジェクトは守れません。
必要なのは、
事実
原因
対策
実行
改善
です。だから私は、再建は孤独な仕事だと思っています。
▶ 再建は孤独な仕事
▶ 好かれるためにやっているのではない
▶ 再建は孤独な仕事
再建の最終ゴール
「再建のゴールは何ですか。」私の答えはシンプルです。
私が必要なくなることです。
支援者がいなければ回らない。改善できない。決断できない。
それは再建ではありません。依存です。
本当の再建とは、組織が自ら問題を発見し、
原因を考え、改善を続けられる状態になることです。
▶ 私が必要なくなれば成功
▶ 私がいなくても回る組織
▶ 再建ではなく依存です
▶ 再生請負人がいなくても回る組織
SBC株式会社の炎上プロジェクト再建
私たちは工数を売っている会社ではありません。
会議を売っている会社でもありません。
PMOを売っている会社でもありません。
私たちが支援しているのは、炎上プロジェクト再建です。
崩壊しかけたプロジェクトを鎮火し、組織を健全化し、自走できる状態へ導く。
それが私たちの仕事です。
炎上プロジェクト再建で最も重要なこと
炎上プロジェクトは突然起きません。必ず前兆があります。
そして、再建に魔法はありません。
原因を見つける。改善する。繰り返す。
ただそれだけです。
しかし、その積み重ねによって炎上案件は再建できます。
本当のゴールは鎮火ではありません。
健全化でもありません。
自ら課題を発見し、改善し続けられる組織を作ることです。
それが炎上プロジェクト再建であり、私たちが目指している姿です。
もし現在のプロジェクトに不安を感じているのであれば、一度危険度診断をご活用ください。
また、軽度の課題についてはPMO講座もご活用いただけます。
▶ PMO講座
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