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炎上プロジェクト再建とは?炎上案件を立て直すために本当に必要なこと

  • 3 時間前
  • 読了時間: 10分

「炎上プロジェクトを立て直してください。」

これまで私は、多くの炎上案件や遅延案件、品質問題を抱えたプロジェクトの再建に携わってきました。


納期が見えない。ベンダー同士が対立している。課題は山積み。

現場は疲弊している。責任者も決断できない。そんな状況からスタートした案件も少なくありません。


しかし、その中で分かったことがあります。

炎上プロジェクトは再建できます。


ただし、気合いや根性では再建できません。本当に必要なのは、

原因を特定し、組織を正常な状態へ戻すことです。



炎上プロジェクト再建とは


炎上プロジェクト再建とは、単に遅れたスケジュールを取り戻すことではありません。

要員を追加することでもありません。残業を増やすことでもありません。

本質は、プロジェクトが正常に機能しなくなった原因を特定し、再び機能する状態へ戻すことです。


炎上案件では、

  • 進捗報告と実態が違う

  • 課題管理が形骸化している

  • 品質問題が増加している

  • ベンダー同士が対立している

  • 責任者が決断できない

  • 現場が疲弊している

という状態がよく見られます。


しかし、これらは原因ではありません。結果です。

再建では、まず原因を見つけるところから始まります。


炎上プロジェクト再建で知っておきたい前兆


「突然炎上しました」多くの人は言います。しかし実際には違います。

炎上案件に突然起きたものはありません。必ず前兆があります。


例えば、

  • 進捗が見えなくなる

  • 報告が曖昧になる

  • リスク共有が減る

  • 課題が放置される

  • 会議で本音が出なくなる


こうした小さな異常が積み重なった結果として炎上が起きます。本当に危険なのは、

問題が発生したことではありません。気付くのが遅かったことです。


▶ 再生請負人#2 炎上案件は突然起きない

私がこれまで見てきた案件では、 本当に突然炎上した案件はありませんでした。必ず前兆があります。

▶ 炎上案件には前兆がある

問題は発生します。それは当たり前です。本当に危険なのは、問題そのものではありません。気付くのが遅いことです。


▶ 再生請負人の流儀#2 炎上案件は突然起きない

納期遅延や品質問題は、 ある日突然発生したように見えます。 しかし実際には、 その前から必ず何らかのサインが現れています。


問題ではなく原因を見る


炎上案件で最も多い失敗は、問題に対策してしまうことです。

納期が遅れた。だから会議を増やす。品質が悪い。だからレビューを増やす。

課題が減らない。だから管理表を増やす。


しかし改善しません。なぜなら、問題を見ているからです。

本当に見るべきものは、原因です。


なぜ遅れたのか。なぜ品質が悪化したのか。なぜ同じ問題が繰り返されるのか。

原因が変わらなければ、問題は形を変えて再発します。


▶ 問題ではなく原因を見ろ

本当に見るべきなのは問題ではありません。原因です。


▶ 会議を増やしても解決しない

レビューを増やしても解決しない。管理表を増やしても解決しない。本当に見るべきなのは問題ではありません。原因です。



▶ 問題が分かっていても解決できない会社

問題が見えていないから失敗する。 そう考えている人は少なくありません。


炎上プロジェクト再建の進め方


私たちは通常、次の3ステップで再建を進めます。


STEP1 現状把握


まず確認するのは、

  • WBS

  • 課題管理表

  • リスク管理表

  • ベンダー体制

  • 意思決定ルート

です。


多くの炎上案件では、問題が多いのではありません。

何が問題なのか分からなくなっています。


だから最初に行うのは、問題解決ではなく現状把握です。


▶ 誰も本当のことを言わない案件

問題は見えている。リスクも見えている。でも誰も言わない。「問題ありません」「対応中です」「確認します」


▶ ベンダー責任者を3回呼び出したことがあります

「仕様のせいです」 「他社の問題です」 「対応中です」 その言葉を聞くたびに、プロジェクトは少しずつ壊れていきます。


STEP2 鎮火


現状を把握したら、最優先課題から対応します。

ここで大切なのは、すべてを同時に改善しないことです。


まずは、

  • プロジェクトを止めない

  • 品質低下を止める

  • 納期影響を最小化する

ことに集中します。


私はこれを「鎮火」と呼んでいます。


▶ 炎上案件に魔法はない

原因を見つける。 対策を決める。 実行する。 ただ、それだけです。


▶ 原因が分かれば鎮火できる

原因が分かっている。 それなのに改善しない会社があります。 問題は知識不足ではありません。 実行です。


▶ 2週間で鎮火する方法

炎上案件に入ると、「どうやって立て直すのですか?」 と聞かれることがあります。 特別な手法や魔法があるわけではありません。


STEP3 健全化


炎上案件は、火を消しただけでは終わりません。

再発を防ぐために、仕組みそのものを改善します。


例えば、

  • 意思決定ルートの明確化

  • 課題管理の定着

  • 役割と責任の整理

  • ベンダー統制の強化

を行います。


私はよく、

「鎮火は応急処置健全化は体質改善」

とお話ししています。


▶ 鎮火は応急処置

健全化は体質改善。 火を消すことはできます。しかし、 また燃える環境のままでは意味がありません。


▶ 二度と燃えない状態を作る

誰が決めるのか。 誰が責任を持つのか。 誰が報告するのか。ルールを明確にする。


▶ 鎮火後2週間で健全化

炎上案件を鎮火できたからといって、再生できたわけではありません。 本当の勝負は、その後にあります。 鎮火直後は課題も減り、現場も落ち着きを取り戻します。


PMOを入れても失敗する会社がある


よく聞かれます。「PMOを入れれば改善しますか?」

答えは、必ずしも改善しません。


PMOは魔法使いではありません。

問題を見える化する。リスクを共有する。意思決定を支援する。それが役割です。


しかし、決断するのは組織です。行動するのは現場です。問題が見えているのに動かない。

課題が分かっているのに変えない。その状態では改善できません。


▶ PMOは魔法使いではない

PMOを導入しただけでは、プロジェクトは成功しません。 私たちは魔法使いではありません。

▶ PMOを入れても崩れる会社

PMOを入れれば成功する。 本当にそうでしょうか。 PMOを入れた。 仕組みも作った。それでも崩れる。


▶ PMOを入れても失敗する会社

プロジェクトに支援体制を導入したからといって、 成功するとは限りません。


責任者が決断できない会社


炎上案件では、責任者が決断できない状態によく遭遇します。

しかし、責任者だけが悪いわけではありません。


  • 情報が整理されていない

  • リスクが見えない

  • 意見がまとまらない

  • 判断材料が不足している

そんな状態では誰でも決断できません。


プロジェクトを止めるのは、問題ではありません。

決断できない状態です。


▶ PMが決めない案件

「検討します」 「確認します」 「持ち帰ります」 その言葉が増えた時、 プロジェクトは止まり始めます。

▶ 決断できない組織は炎上する

炎上案件の多くは、 問題が多いから炎上するのではありません。 決断できないから炎上するのです。


▶ プロジェクトを止めるのは問題ではない

決断できない状態です。 問題は見えている。 課題も分かっている。 それでも前に進まない。


▶ 責任者が決断できない会社

炎上案件を見ると、責任者が決断できない場面によく出会います。 しかし、それは責任者に能力がないからではありません。

炎上プロジェクト再建でよくある誤解


人を増やせば解決する

原因が分からない状態で人を増やすと、むしろ混乱します。


会議を増やせば解決する

決断しない会議は問題を増やすだけです。


PMOを入れれば解決する

PMOは支援者であり、魔法使いではありません。


遅延理由を説明すれば解決する

必要なのは説明ではなく改善です。



再建は孤独な仕事


再建現場では歓迎されるとは限りません。問題を指摘する。

改善を求める。責任を明確にする。


その結果、反発されることもあります。

しかし、空気を守ってもプロジェクトは守れません。


必要なのは、

  • 事実

  • 原因

  • 対策

  • 実行

  • 改善

です。だから私は、再建は孤独な仕事だと思っています。


▶ 再建は孤独な仕事

耳の痛いことを伝える。 必要な変化を求める。 その結果、 反発されることもあります。

▶ 好かれるためにやっているのではない

全員に好かれながら、 炎上案件を再建することはできません。


▶ 再建は孤独な仕事

炎上案件の再建は、仕組みや管理手法だけでは成功しません。時には現実を直視し、誰も言いたくないことを伝え、 耳の痛い事実を関係者へ示す必要があります。


再建の最終ゴール


「再建のゴールは何ですか。」私の答えはシンプルです。

私が必要なくなることです。


支援者がいなければ回らない。改善できない。決断できない。

それは再建ではありません。依存です。


本当の再建とは、組織が自ら問題を発見し、

原因を考え、改善を続けられる状態になることです。


▶ 私が必要なくなれば成功

再建のゴールは何ですか。そう聞かれることがあります。私の答えはシンプルです。私が必要なくなることです。

▶ 私がいなくても回る組織

私が必要なくなった時、 再建は完了します。 再生請負人にとって最高の成果は、 必要とされ続けることではありません。

▶ 再建ではなく依存です

支援者がいなければ回らない。 改善できない。 決断できない。それは再建ではありません。

▶ 再生請負人がいなくても回る組織

プロジェクト再建の目的は、 私たちが居続けることではありません。


SBC株式会社の炎上プロジェクト再建


私たちは工数を売っている会社ではありません。

会議を売っている会社でもありません。

PMOを売っている会社でもありません。


私たちが支援しているのは、炎上プロジェクト再建です。

崩壊しかけたプロジェクトを鎮火し、組織を健全化し、自走できる状態へ導く。

それが私たちの仕事です。


炎上プロジェクト再建で最も重要なこと


炎上プロジェクトは突然起きません。必ず前兆があります。

そして、再建に魔法はありません。


原因を見つける。改善する。繰り返す。

ただそれだけです。


しかし、その積み重ねによって炎上案件は再建できます。

本当のゴールは鎮火ではありません。


健全化でもありません。

自ら課題を発見し、改善し続けられる組織を作ることです。


それが炎上プロジェクト再建であり、私たちが目指している姿です。


もし現在のプロジェクトに不安を感じているのであれば、一度危険度診断をご活用ください。


また、軽度の課題についてはPMO講座もご活用いただけます。


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